浜松で腰痛に特化した鍼灸院「ふかだ鍼灸整骨院」

先日ある患者様が「1年以上前から腰が痛いけど、特に思い当たる原因がない。」とのことで来院されました。結果から言いますと睡眠不足が原因の可能性が高い患者さんでした。睡眠不足と腰痛には密接な関係があり、質の良い睡眠を確保することが腰痛改善のポイントとなることもあります。今回は、睡眠不足が腰痛を引き起こす理由とその対策方法をご紹介出来たらと思います。

◆睡眠不足が腰痛を引き起こすメカニズム

1.身体(筋肉)の回復力が低下する
睡眠中、私たちの体の中には成長ホルモンが分泌され、筋肉や組織が修復されています。睡眠不足になるとこの修復機能が十分に働かず、筋肉の疲労が蓄積していきます。特に腰周りの筋肉は体を支える役割が大きいため、疲労がたまりやすくなり、痛みの原因となります。

2.血行不良が起こる
睡眠不足は自律神経の乱れを引き起こし、血液循環が悪くなります。血行不良によって筋肉が硬くなり、腰痛を引き起こすことがあります。特に、冷えやむくみが加わると症状が悪化しやすいです。

3.姿勢不良
睡眠不足が続くと、日中の集中力が低下し、自然と姿勢が崩れやすくなります。例えば、背中を丸めた猫背の姿勢は、腰や内臓に大きな負担をかけ、腰痛を悪化させる原因となります。

◆睡眠不足による腰痛を解消する方法

1.質の良い睡眠を確保する
質の良い睡眠を確保するために、毎日同じ時間に寝起きする習慣を身につけるといいでしょう。また、寝る前の1時間はスマホやタブレット、パソコンの使用を控え、目に光を入れないようにして、リラックスした状態を作りましょう。寝室の温度や湿度を調整し、快適な睡眠環境を整えるのも効果的です。夏は26℃以下、冬は16℃以上、湿度は50%前後をお勧めしています。

2.寝具の見直し
腰への負担が少ないマットレスを選ぶことが重要です。枕と合わせて寝返りのやりやすいものを目安にしてもらえたらと思います。横向きで寝る場合は足の間にクッションを挟むと骨盤のバランスが保たれます。

3. 簡単なストレッチを取り入れる
朝起きたときや寝る前に、腰回りや股関節回りの筋肉をほぐすストレッチを行いましょう。例えば、仰向けで膝を抱えるストレッチや、ゆっくり腰をひねる動きでも良いと思います。

◆鍼灸が睡眠不足からくる腰痛に効く理由
当院では、睡眠の質を改善し、腰痛を緩和するための手段として鍼灸治療を利用しています。

●自律神経を整える
鍼灸は副交感神経を優位にし、睡眠の質を高めます。これにより、体全体の回復力を促します。
●血流を改善する
鍼刺激が血液循環を促進し、腰の痛みや筋肉の緊張を緩和します。
●ストレスを軽減する
鍼灸治療によって、心身のリラクゼーション効果が得られ、睡眠不足の原因となるストレスも軽減されます。

今回の患者さんは、寝る前のセルフストレッチとマットレスの交換されたことで改善しました。改めてマットレスを確認したところ、腰の辺りだけ凹んでいるのが確認できたそうです。交換したことで寝返りも快適になってよく眠れるともおっしゃっていました。

睡眠不足が原因で腰痛が引き起こされる方は、時々ご来院されます。質の良い睡眠を確保し、腰痛を予防・改善するために、日常の習慣を見直すことが大切です。それでも腰痛が改善しない場合に、鍼灸治療を取り入れることで、睡眠の質と腰痛の両方にアプローチすることができます。

当院では、睡眠不足やストレスからくる腰痛にも鍼灸治療を行っています。腰痛でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

腰痛ブログ一覧に戻る
PAGE TOP