タイトルにも上げたように妊娠中は様々なお身体のトラブルがつきものですが、妊娠前期から妊娠後期にかけて悩まされる症状のひとつが「妊娠中の腰痛」です。
症状としてはホルモンの作用により、腰の安定性が低下し、腰痛を引き起こしやすくなります。妊娠が進むにつれて体重が増加し、その重量が腰に負担をかけます。特に、前かがみの姿勢を取ることが多くなるため、腰にかかる圧力が増加します。お腹が大きくなることで、姿勢が変化。この姿勢の変化により、腰にかかる負担が増大します。もちろん個人差はありますが、最近では妊娠後期臨月近くまで働かれる方も多い為、お腹が大きくなった状態で座り続けて腰痛に悩まされている方も目立ちます。
妊娠中の腰痛で来院される患者さんは
・休むと楽になるが疲れると腰痛が悪化し、目の疲れや頭重感がある
・こわばり、ひきつるような痛みで、温めると楽になるが冷えると悪化する
・過去に怪我や手術歴がある
・持続的な鈍い痛みが腰部全体に感じられ、痛みが一日の終わりや長時間同じ姿勢で過ごした後に特に強くなることがある
・腰からお尻、太ももの裏側にかけて、痛みやしびれが走る坐骨神経痛
・背骨の中央部の痛みがあり、背骨の中央部、特に腰骨のあたりに集中する痛みを感じる
・寝ているときに痛みが強くなり、起きたときには腰が硬くなり、痛みを感じる。
などの症状があります。
当院での鍼治療目的は『痛みの緩和』『筋肉の緊張緩和』『ホルモンバランスの調整』の3つです。当院では、鍼灸治療以外での腰痛改善の提案もしているのでお困りの際はご相談ください。『妊娠中に鍼治療をしてはいけない』なんてことはありませんが、念のため通院中のドクターに確認してからの鍼治療を判断されたらと思います。
妊娠中の腰痛は、多くの妊婦の方々が経験する症状ですが、鍼治療を取り入れることで痛みを緩和し、快適な日常生活を送ることができている方もいます。腰痛の原因を改善し、心身のバランスを整えることで体調も上向きます。妊娠中の腰痛に悩む女性にとって、鍼治療は有効な選択肢の一つとなればと思っています。