今回は整形外科に通院するも、検査の結果異常なしと言われたものの腰痛(坐骨神経痛)に悩まされていた女性の事例を紹介します。
年末ごろに腰に痛みを感じてから整形外科を受診し、レントゲン・MRIと検査をし、椎間が狭いと診断されました。整形外科で2カ月間、痛み止めを服用しながら、物理療法、運動療法、マッサージを週2回のペースで受けていた患者さん。しかし、あまり腰痛は改善が見られずインターネットで鍼灸院を探し、当院へ来院。
来院当時、
・左股関節への強い痛み
・車の乗り降りや歩行に痛み
・夜間寝ていても痛みで眠れない
・寝床から起き上がるときも支え無しでは起きられない
・同じ姿勢でいられない
・安静にしていても常に痛みが出ている状態でかなり憔悴
といった状態でした。
★1回目治療
ベッドに寝る時の移動も痛みで顔を歪めてしまう状態。痛みの経過も長く、精神的にもゆとりが無く身体全体が緊張していました。
他の病院や治療院でうまくコミュニケーションが取れなかったとのことで不安も強い様子が見て取れました。
横向きに寝てもらい、現在の状態を確認させてもらったところ、確認すると背骨を中心に周りの筋肉の緊張が強かったです。肌の色ツヤが良くなく乾燥した状態で、左足のひざ下まで痛みを伴ったしびれがあるとのこと。股関節周囲への強い圧痛が確認できました。
当院での鍼治療がどのような目的で、どのように治療していくかの説明をし、鍼治療を行いました。
★2回目治療
1回目の治療から3日空けての来院。1回目の治療を受けて腰痛の痛みが半減したとのことです。昨日、一昨日と腰痛で夜起きることはなかったと嬉しそうに報告してくれました。
嬉しそうな顔を見てこちらも嬉しくなりました。日常でも来院された時より動きやすくなっているようで、ベッドへの移動もスムーズになる。背骨周囲の緊張もかなり減少していました。
★3回目治療
2回目の治療から4日空けて来院。痛みが減ったおかげで安心して眠れるようになり、体調も上向いてきたとのこと。特に気にされていた左股関節からひざ下への痛みもこの数日で忘れている時間もあるとのこと。
★4回目治療
3回目の治療から3日後に来院。
左足への鈍い痛みを感じることがあるが、日常生活には問題無いとのこと。夜も痛みで目が覚めることもなくなり、食欲も出てきたようで、昨日の夕食がおいしかったと、日常の会話もしてくれるようになっていました。
★5回目の治療
4回目の治療から3日後に来院。
先日に感じていた左足への鈍い痛みは無かったとのこと。来院されたときの痛みを伴う痺れも忘れている時間が増えてきたとのこと。
★6回目の治療
5回目の治療から4日空けて来院。
元々ドライブが好きだった方のようで、昨日少し遠出をして階段の多い所へ行ってきたとのこと。
筋肉痛を久しぶりに感じることができたと嬉しそうに報告してくれました。日常生活では痛みで差し支えることはかなり減ってきたようですが、不安が残るとのことで、4日程度空けての治療を希望された。
★約1か月経過(治療回数9回)
痛みの感じ方としては3割いかないくらいとの報告。
ショッピングで5時間ほど歩き回ることができてしまった自分に驚いていた。この頃から5~7日に1回の治療をすることに。
自分から体を動かすことの恐怖心も少なくなってきたことから、自宅でできるセルフケアをお伝えしました。
★約1ヵ月経過(約週1回の治療間隔)
痛みからの不安も少なくなり、来院された当初にできなかったことが問題なくできるようになり、自宅でも片付けやDIYも楽しめるようになりました。
セルフケアも習慣化できて、体力つくりは何か自分でできることは無いかとの自発的に行動できるようになりました。
★3ヵ月経過(7~10日に1回の治療間隔)
日常生活も順調に送ることができるように。食事も美味しく食べられるようになりました。
体力作りの成果か、ドライブで遠出しても疲れる程度で翌日に痛みが出ることもあまりなくなったとのこと。
現在は鍼灸治療をすると体が動きやすいとのことで、ひと月に3回程度の治療を継続されています。